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#31 世界で最も神秘的な光 「オーロラ」- The World’s Most Mysterious Light “Aurora / Northern Light”

#31 世界で最も神秘的な光 「オーロラ」- The World’s Most Mysterious Light “Aurora / Northern Light”

(動画は近日公開予定)

写真はこちら

まず始めに。
オーロラは見るものでなく撮るものです。!

これは決してカッコつけて言ってるのではなく、写真には綺麗に写っても、肉眼だと良く見えなかったりします。

僕がこのオーロラ撮った時も、観測情報では「オーロラ出てます」となってるものの、見ても良く分からなかった。

むしろ「なんかモヤかかってるし曇ってない?」と思って見てたら、
モヤの向こうに星が見えて、そこで初めて「あ、これ雲じゃねーや」と思って写真撮り始めた。
したら、そのモヤがオーロラだったって感じ。

写真もiPhoneのカメラとかでは全く映らないので、一眼でシャッタースピード5-30秒ぐらいにしないと撮れない。

この動画っぽいやつもタイムラプス、つまり長時間露光の写真をコマ送りで繋げているだけなので、普通に動画撮っても、こんな風には撮れない。

テレビで良く見るオーロラ映像も多分ほとんどがタイムラプスなんじゃないかな。

なので、肉眼では良くわかんない。
正直オーロラを撮れて、達成感はあったが、感動はあんまりできなかった。

…と、夢のない事を言いましたが、
だから一眼持っていきましょう!て事です。笑

あと、もっとオーロラが強く出てたら、ユラユラ動くオーロラを肉眼で見えるのかも!

また、この後のアイスランドでもトライしよー

■旅のTips

〈オーロラ観測条件〉
①オーロラ強度が高いこと
②空が晴れていること
③十分に暗いこと
基本的にはこの3つ。

①…場所と日によって異なる。

場所: 北欧では、北に行けば行くほどオーロラの出現率が高くなる。
ヘルシンキでは年に一度しか出ないが、イヴァロでは強弱はあれど、冬季は毎日光が出ているらしい。
なので、できるだけラップランド地方(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア北部のこと)に行った方が良い。
それか確実に見るなら観測率が最も高いカナダ北部ですね。
日: 数日前の予測はコロコロ外れるが、当日前日ぐらいの予測はそこそこ当たる。

そこで活用したいのがオーロラ予測情報
僕が使っていたのは下記

・Aurora Now
http://aurora.fmi.fi/public_service/
一番信用できる。
Magnetic Disturbance Levelのグラフはフィンランド各都市の時間別のオーロラ強度を示していて、
棒グラフが赤くなってる時は、オーロラが見えるレベルに達している。
このサイトでは、最新の状況は分かるが、予測は出ていない。
また、オーロラの光が出ているか、は分かるが、実際に見えるかは天気と周りの暗さ次第なので注意。

Aurora Forecast (Europe)
http://www.aurora-service.eu/aurora-forecast/
現在のKp(オーロラ強度)や先3日間の時間帯別予測を立ててくれるが、予測はあまり当たらない。
また、都市別の情報がないので、参考にしづらい。

・NORWAY LIGHT (Norway)
http://norway-lights.com/#alta
ノルウェーの各都市の出現予測。ただし予測精度は不明。
僕はGO(出現率高)の街に行ったけど見えなかった。

・Weather Forcasts (Iceland)
http://en.vedur.is/weather/forecasts/aurora/
アイスランドのオーロラ予測は超イケてて、
天気&オーロラ強度が時間帯別かつ地図で分かるサイトがあり、皆これを見ている。
精度も高い

どこで見るにせよ、オーロラが見える場所はものすごい寒い。
僕がオーロラを見た時もマイナス20度ぐらい。
そこで出るかどうか分からないオーロラを何時間も待ち続ける。
けっこー心が折れます。
どうせ今日も見えないんじゃないか、早く部屋に戻って暖かいココアを飲もうよ、そんな心の声との葛藤です。
なので、オーロラ予測である程度のあたりを付けたり、Aurora Nowで 30分おきに現状チェックしたりすると効率的!

②…毎日天気をチェックしましょう、というだけの話。
③…ホテルの部屋からではオーロラ判別はできない。
ベストは森っぽいところとか、北向きの海岸沿いとかに行くことだが、
オーロラは基本的には北に見えるので、北方面に明かりがない場所であればOK。
なので、ホテルから出て暗いとこまで歩いて、オーロラ出てるか確認し、出てなかったら部屋に戻る、出てたらそこで見るかもっと暗いところに行く。
オーロラ判別の際は、肉眼でなくカメラで撮影して判別すべき。
これが基本戦略。

〈オーロラツアーの必要性について〉
オーロラが見えるか見えないかは場所もあるが気候に左右される事の方が多い。
僕もオーロラ観測含んだツアーに2度参加したけど、曇ってて両方見えなかった。

ツアーの利便性は2つで、
1. オーロラが見えやすい場所に楽に快適に行ける事
2. オーロラを見た事のある人が一緒にいてくれる事。
それだけ。

なので、ホテルの近くでもいいから暗いとこに自力で行けて滞在できる防寒装備があれば1はクリアだし、
下記に書いてあるカメラで判別をやれれば、2も必要ない。
これができる人は、ツアーに参加する必要は全くない。

実際、ツアーに参加してるのは、観光客かつオーロラ見た事ないって人だけで、
地元民はもちろん、観光客でもオーロラ見た事ある人はツアーには参加しないで自力で見てる。
ただし、快適さが欲しい人と1%でも成功率を上げたい、という人はツアーに参加した方がいい。

〈オーロラの撮影について〉
もしかしたら使った事のない機能があるかもしれませんが、ググったらすぐに出てくると思うので、これを機に覚えましょう。

まず、基本の考え方だけど、
せっかくのオーロラだからきれいに撮りたい!という思いは僕も十分分かるが、
始めから綺麗に撮ろうとするのではなく、
まずは判別の為にも確実にオーロラを写し、そこからより綺麗に撮っていく、という事を意識すべき。
特にオーロラを見た事ない人はそう。

●オーロラ判別時の基本設定
・レンズ: (もしあれば)広角レンズ(F値が低い、いわゆる明るいレンズ)
・モード: M(マニュアル)モード
・シャッタースピード: 30秒(またはバルブにして60秒)
・F値: 最低値
・ISO感度: 最高感度(少なくとも3200以上)
・フォーカス: MF(マニュアルフォーカス)にして無限望遠(最も遠いところにピントを合わせる)
・長時間露光ノイズ除去: OFF
・高感度撮影ノイズ除去: OFF

●より綺麗に撮る時の基本設定
・レンズ: 上記と同じ
・モード: 上記と同じ
・シャッタースピード: 20秒
・F値: 手前の障害物がぼやけない程度に上げる
・ISO感度: できるだけ低く。400以下が望ましい
・フォーカス: 上記と同じ
・長時間露光ノイズ除去: ここぞという時だけON
・高感度撮影ノイズ除去: ここぞという時だけON
・構図: 手前に障害物を持ってきた方がシルエットで綺麗に見える(建物、木、車、柱、船、人影など)

オーロラ判別時の設定について。
オーロラ撮影は暗所での撮影になるので、オートモードやPモードでは真っ暗な写真しか撮れません。
なので、できるだけ光を多く取り込む設定にする必要があり、このような設定にしてます。
個別の説明は省略するので、分からない事があればググって下さい。
またはコメントくれれば回答します。

綺麗撮影時の設定について。
カメラ少し分かる人なら当たり前の事ですが、
多くの光を取り込む判別時設定と逆の事をするほど、鮮明に撮れます。
(ただし、より暗い写真になるのでオーロラの明るさとのバランス次第)

具体的には、
・シャッタースピードをより短く
・F値をより高く
・ISO感度をより低く
ただし、この3つには優先順位があります。

まず重要なのはシャッタースピード。
これは長ければ長いほど光を取り込んで綺麗に撮れるかと思いきや、そんな事はありません。
星が動くからです。
僕らの目に見えてる星は北極星を中心に1日1回転、1時間で15度、4分で1度動きます。
4分で1度って微々たるもんじゃねーかと思うでしょうが、
シャッタースピード1分の写真を見たら星がブレてるのが分かるはず。
最長でも30秒、できれば20秒以内を目指したい。
(逆に20秒以上短くしても星の動きの影響はあまり変わらないので、
それ以上はf値やISOを改善する方を優先すべき)

次にF値。
オーロラは単体で撮っても綺麗ですが、
手前に障害物を持ってきた方がシルエットで綺麗に見えます(建物、木、車、柱、船、人影など)
しかし、これを最低F値でやると手前の障害物がぼけます。
このぼけをあえて狙うならいいですが、無限望遠の手前ボケは一般的にあまり良い写真にはなりません。
なので、この手前ボケをできるだけなくす為にF値を上げていくわけです。
その障害物が近ければ近いほど高いF値に設定する必要がある。
ただし、F値を上げれば上げるほど、どんどん写真は暗くなるので、オーロラが綺麗に写るぐらいの明るさはキープする。

そしてISO感度。
シャッタースピードとF値を上記に設定してもまだ十分明るく、
もう少し暗くてもオーロラ写りそうだなって場合に初めてISOを下げます。
一眼やってる人には、高感度の写真なんて粗くて撮ってらんねーよ、と思ってる人もいますが、
(実際、僕もちょっとそうだった)
被写体ブレやフォーカスを犠牲にして低感度で撮るより、
ISOを犠牲にして、被写体ブレを抑え、フォーカスをちゃんと合わせた方が綺麗な写真になります。
特に、オーロラや星空撮影はそう。
あと、最近のカメラは特に、高感度でもけっこー綺麗に写るので、ISO2倍4倍とかの差はパソコン画面でもあまり分からないぐらいです。

最後にノイズ除去機能について。
これはCanonだったらメニューボタン押せば撮影タブかカスタムメニュータブに入ってるはず。
これは両方ONの方が綺麗に撮れますが、カメラが写真を記録するのに倍以上の時間がかかります。
それは、シャッターチャンスが半分以下に減る、という事を意味します。
すぐ消えてしまうかもしれないオーロラなので、シャッターチャンスが減るのは避けたいところ。
なので、あらかた撮って最後に綺麗に撮りたいとか、うわーこの構図ちょーいけてるとか、
そういうここぞという時だけONにするのが良いです。
また、ノイズ除去は撮影後にPhotoshopとかでも出来るっぽいので、それが出来る人はOFFのままでおーけ。
(僕にはそんな技術はないので、やりたい人はググってみて下さい)

<時期>
北欧でオーロラが最も見えるのは10月または2-3月。(年末年始は天候が安定しない為)
夏季には見られません。(カナダのイエローナイフとかだと8月から見られるらしい)

<コスト>
・クーサモで参加したオーロラサファリのスノーモービルツアー 124EUR
・アビスコでレンタルしたスノーブーツ・ウェア 300SEK/日(約4,500円)

GUCCI

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