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#39 世界で最も氷に覆われた大地 「南極」- The World’s Most Ice-covered Land “Antarctica”

#39 世界で最も氷に覆われた大地 「南極」- The World’s Most Ice-covered Land “Antarctica”

(動画は近日公開予定)

写真はこちら

実に感動的な10日間だった。

唯一の心残りは、なぜ僕は多少コストがかかっても望遠レンズを買っていかなかったんだろうか、ということ。。
(アフリカのサファリ前に買えばいっかなーと楽観視してた。。)

しかしだ、これはまた来いという事じゃないのか。
ダイビングもしてないし、
皇帝ペンギンの雛も見たいし、
ヴィンソン・マシフも登らなきゃいけないし。

うーん、やりたい事やるにはお金が必要なんだなぁ(しみじみ)

◾️旅のティップス
〈見どころ〉
ツアーによってルート・アクティビティなどが変わってくるので、
ツアーの選び方、安いチケットの取り方、について。

●ツアーの選び方

まず南極ツアーには大きく2つあって、
①南極に上陸するクルーズ …乗客100-200名、大半が10日前後(15日ぐらいのもある)、大半がウシュアイア発着、そこそこちゃんとした設備、予算50-100万円(最安部屋)
②南極に上陸しないクルーズ …乗客1000-2000名、10-20日、ブエノスアイレス発サンティアゴ着など海岸沿いを観光、豪華な設備、予算15-50万円(最安部屋)

①と②は似てるようで、やっぱり全然違う。
まず目的が全然違う。
①の目的は南極そのものなのに対し、②の目的は豪華客船であり、色んな街に加えて南極もちょっと見れちゃうよ、って感じ。
当然、南極の動物たちを間近で見られるのは①のみ。
また、②でも氷河は見られるかもしれないが、迫力のある大きな氷河・氷塊はペニンシュラのある程度奥に入ったとこにあるので、見られる景色にも差はある。
正直南極ツアーは超高いので、友達に「おれ南極行ってきたぜー」って言いたいだけなら②の方が良い。
もちろん僕もその自慢したい気持ちはあるけど、やっぱり全身で南極を感じて、心の中で「うおー南極きたぜー」って浸りたい。
そういう人はお金ためて①でしょうね。

また、①の中でも南極圏(南緯66度33分以南)まで入る、入らないで分かれる。
南極圏入るツアーは少ない。
正直南極圏を越える/越えないには、実質的な差はないと思う。(南極圏行ったぜーって言えるだけ)
ただ、奥に行けば行くほど寒くなり、同時に見られる動物は変わってくるので、
そういう意味では日程が長く、ペニンシュラ地域に長く滞在するツアーの方がより奥で色んな動物を見られるチャンスは上がるかも。

事前にチェックした方が良いのは、ルート、乗客人数&上陸回数、アクティビティ、装備の貸与有無、実績の5つ。

・ルート…全部のツアーでItineraryが事前に公開されているので要確認。大きく、ペニンシュラ滞在のみ(10日前後)か、ペニンシュラに加えてサウスジョージア諸島またはフォークランド諸島に行く(15日前後)の2つに分かれる。前者の方が数は多い。サウスジョージア諸島は南極ではないが、キングペンギン(≠皇帝ペンギン)が多数生息しているので、キングペンギン見たいなら後者を選ぶべし。

・乗客人数&上陸回数 …当然上陸回数が多いほど良い。また、各島に同時に上陸できる人数が制限されているし、ゾディアックでの上陸にもそこそこ時間がかかるので、人数が少ない船の方が長く滞在できる。

アクティビティ …ゾディアックでのクルーズ、上陸、ハイク、レクチャーなどは多分どのクルーズも共通。加えて、カヤッキング、キャンプ、クライミング、ダイビングなどが追加オプションとしてありうる。それぞれ3-8万円ぐらい。最初からいくつかが含まれているケースもある。僕はすごいダイビングをしたかったが、ダイビング付のクルーズは元の価格が高過ぎて断念した。。

・装備の貸与有無 …ツアー会社または旅行代理店がジャケット、防水パンツ、ゴムブーツを貸してくれるか要確認。僕の場合は、gAdventureというツアー会社だったんだけど、ゴムブーツは無料レンタル、ジャケットは無料プレゼント、防水パンツは貸与なし(着用義務があるので船内で90ドルで購入した)だった。

・実績 …僕は一度しか行ってないし、なかなか2回以上ツアーに参加している人もいないと思うので、比較は難しいが、直感的に『今回のクルーズはクルーの質が高くて、かなりアタリだ』と感じた。
地理や生態系への精通具合、オペレーションの安定感、高いホスピタリティ、完璧に近かった。
各島にはトレイルなどはなく、上陸前にクルーが旗を立ててルートを作るので、クルーの質次第で行ける場所も変わってくる。
また、天候が常に変わる中、機動的に予定を変更して、できるだけ長く、かつ面白い場所に行けるようにするのは、容易ではない事は、素人目にも良く分かった。
そういう意味で、今回のクルーズはとても満足している。
事前に質を知るのは難しいが、やはり実績が長い、巡航回数が多いところほど、質は安定しているような気がする。

●安いチケットの取り方
まず最初に、行きたいなら早く行った方が良い。
南極ツアーは年々高騰している。数年前は800-3000ドルで上陸ツアーに行けたのに、今は最も安い3月でも底値は4500ドルぐらいだ。
アルゼンチンの物価上昇、中国人やインド人の富裕層が来るようになって需要過多になってる、など色んな理由があるが、今後もこのトレンドは続くと思われる。
少なくとも価格競争が起こってそうな感じはない。

時期で言えば、後になるほど安い。
11月が最も高く、3月が最も安い。
早いツアーはペンギンの産まれたての雛が見られるからだ。

クルーズのチケットは段階的に割引されていくが、近年の傾向だと、直前まで待ってもあまり変わらない可能性が高い。
実際、乗客の多くは半年〜1年前に買っていたが、僕の出した価格とそんなに変わらなかった。
また、後から申し込むとオプショナルのアクティビティが定員割れしている可能性も高いので注意。
個人的には1年前から狙って安いチケットが出たら即買いする方が結果的に安く買える気がする。

チケットを買うルートは
①オンライン専門のクルーズ代理店
②ウシュアイア現地の旅行代理店
③ツアー会社から直接

僕は②で買ったが、乗客の多くは①か③(たぶん③)で買ってた。
②の場合でも、現地に来る必要はなく、メールのやり取りで最新の状況は聞ける。
ただし、メールだと代理店によって対応レベルがまちまちなので、現地に行った方が確実ではある。
(決して、現地の方が安いチケットが買えるという事ではなく、現地で直接情報を仕入れた方が、確実に(たまに優先的に)情報をもらえる、というだけ)

日本人のパッカーで中国船の15日の南極クルーズを4000ドルで買っていた人がいたが、ツアー会社のfacebookをこまめにチェックして、価格が下がった時点で即連絡したらしい。

●(おまけ)南極上陸時の環境省への申請
日本人が南極大陸に行く場合、環境省へ事前に申請を出す事が求められているので注意。
ツアー会社や代理店は何も言ってくれないので、自分で調べて出す必要がある。

●(おまけ)ウシュアイアの見どころ
・南フエゴ鉄道 …世界最南端の鉄道。観光用。
・ティエラ・デル・フエゴ国立公園 …世界の果て郵便局があり、パスポートにスタンプが押せる(本当は南極に世界最南端郵便局があるんだけど…)
・観光案内所 …ここでも世界最南端スタンプが押せる?
※行った人の話を聞くに、どれも大したことないっぽい笑

〈時期〉
(上記の通り)

〈コスト〉
・南極クルーズ9泊10日 …4,790USD(約55万円)
・防水パンツ …90USD
・1日3食の食事、水、コーヒー、果物 …無料
・ジュース、お酒 …有料(ビールやグラスワインは6USD、ボトルは28USD〜)
※船上は全て高いかと思って、ワインとかいっぱい買って持ち込んだけど、意外と安かったしボトルキープできるから、買い出し不要だった。クリーニングだけは高かったな。
※チップは100-200ドルが相場

GUCCI

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